i今、フランスで人気の「Bento」とは?

i今、フランスで人気の「Bento」とは?

テレビを見ていたら、「今、フランスではBentoが人気」という話題をやっていました。「ベント、って何?」と思ったら、なんとそれは日本の「弁当」。それも日本製の「弁当箱」がフランスで売れているというのです。
「なんでまた」と首をかしげました。フランスにもランチボックスはあって、学生などが利用しているそうですが、それはみな仕切りのない、タッパのような四角い容器です。それに一種類のパスタ料理のようなものを無造作に詰めるのが、あちらの「弁当」。
一方、日本の弁当箱は多種多彩で、とくにデザインのバラエティと、こまかい仕切りがあるところが、フランス人に受けているといいます。多種類の料理や食品を仕切りで分けて入れる、ということにフランス人が目覚めたといっていいかもしれません。
「へー」と感心しながら、「そういえばずいぶん長いこと弁当箱を使ってないな」と思いました。高校時代には毎日持って行っていましたが、社会人になってからは1度も使った記憶がありません。
なんだか無性に、弁当箱が懐かしくなって、同居している母に、「あの弁当箱、もう残ってないよね」と聞くと、「あるわよ」と即答。女性のこういう物持ちのよさと記憶力にはいつも驚かされます。
母は台所の棚から、当たり前のようにその弁当箱を出してくれました。私が使っていたのは、とくにデザインに凝ってはいない、長方形の2段重ねのものです。
「お弁当、作ろうか?」と母に言われ、「いいねー」と答えましたが、職場に持っていくのは照れ臭い。そこで、次の休日に作ってもらうことにしました。
せっかくの弁当です。家で食べたのでは雰囲気が出ないと思い、近所の河原へ行って1人で食べました。若葉の季節、天気もまあまあだったので、川風に吹かれながら、なつかしい「おふくろの味」を堪能しました。
思わぬことから私の「弁当箱」がよみがえったのです。メルシー、「Bento」。